英語名current-carrying capacity

送電線で電力を輸送する際に、実用上支障を生じない最大送電電力。すなわち導体の温度上昇から決まる電線の許容電流と安定度(系統内の発電機を含めて電力を安定に送電し得る度合い)等によって決定される。架空送電線では導体材料の機械的強度を低下させないよう、導体の許容温度が定められている。
短距離送電線の場合は、一般に導体温度、機械的強度等の物理的条件によって決まる許容電流そのものが送電容量と考えてよい。1回線の送電線では、上記の値を送電容量としているが、2回線の送電線では、1回線の事故遮断時に健全回線に全電流が流れるので、1回線の短時間送電容量に見合う電力(1回線の送電容量の約150%)とする考え方もある。しかし長距離送電線の場合は、許容電流面のみでなく、安定度面から制約を受ける場合もある。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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