英語名voltage flicker

アーク炉、溶接器等の変動負荷が相対的に短絡容量の小さい系統につながれた場合、供給変電所母線電圧が変動し、同じ電源から供給される他の一般需要家においては、白熱灯、蛍光灯等の照明設備やテレビ画像に対し明るさのちらつきを生じ、人間の目に不快感を与える。このように照明設備等に対し、明るさのちらつき(照明フリッカ)を生じさせる比較的短い周期の電圧変動を電圧フリッカといい、その大きさは、わが国では変動の周期が人間の目に最も敏感とされる10Hzの正弦波状の変動に等価換算した値で表示し、△V10で表す。
電圧フリッカ抑制対策としては、発生源側では緩衝リアクトルの設置、静止型無効電力補償装置(SVC)の設置、電気炉運転方法の改善等があり、供給系統側では供給母線の短絡容量の増加、供給系統の分離、直列コンデンサの設置等がある。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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