英語名DC Interconnection

わが国の電気事業においても、地域内系統の連系を始め、東地域50Hz系統と中・西地域60Hz系統との連系等、系統連系の拡大、強化と系統の総合運営を推進している。電力系統間の連系は主に交流連系により行われているが、周波数の異なる系統間の連系や長距離、かつ大電力輸送を必要とする連系や長距離ケーブルによる連系については、技術、経済面から直流周波数変換装置や直流送電線等、直流設備を介した直流連系が適用されている。
直流連系の有利な点は、周波数の異なる系統の連系が可能なこと、連系に伴う短絡容量の増大がないこと等があげられる。現在、わが国では、佐久間および新信濃および東清水の三つの変換所において50Hz系統と60Hz系統との連系を行っており、また北海道・本州間では直流送電線(架空送電部分+海底ケーブル部分)による連系を行っている。この北海道・本州間電力連系設備が1979年12月に運転を開始したことにより、北海道から九州までの全国連系が完成し、全国一貫した広域運営がなされるようになった。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

他の用語を探す

キーワード検索

50音で探す
 
 
     
 
         
英数字で探す
A B C D E F G
H I J K L M N
O P Q R S T U
V W X Y Z 数字