英語名superconducting flywheel

フライホイールは、電気エネルギーを高速回転体の運動エネルギーに変換して貯蔵する装置で、従来は、回転体の機械的軸受損失が大きく長時間運転が困難であった。超電導体の磁束ピン力を利用し、永久磁石と超電導体による非接触軸受が可能となり、Y系バルク材の開発を契機に超電導フライホールが開発された。
質量Mkg、半径r[m]の中実円盤を回転角速度ω[rpm]で回転させた時の回転エネルギーは、P=M・r2ω2/4[J]となる。超電導フライホイールは、本体(CFRP)、超電導軸受、電動発電機、交直変換装置および真空容器から構成され、有効電力と無効電力の独立制御が可能である。超電導軸受は、冷却構造上から超電導体を固定側に永久磁石が回転側に配置される、超電導体と永久磁石を上下で対向させて反発力を利用するアキシャル型、両者を円筒上に対向させて吸引力を利用するラジアル型がある。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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