英語名geothermal generation

仕組みは基本的には火力発電と同じであり、ボイラの代わりに、地下深部の地熱貯留層から採取される地熱流体を用いて発電する。適正な地熱貯留層が形成されるには、地層が高温であるだけでは不十分で、流体を貯める器となる割れ目、流体を地表へ移送、利用するのに不可欠な水の3条件が満たされる必要がある。
高温であっても他の条件に恵まれない地熱地帯では、高圧水を注入して人工的に熱水系を造成する技術(高温岩体発電)が用いられる。
地熱発電は、蒸気井(地熱井)掘削により自噴する地熱流体を用いるが、そのためには、少なくとも200℃以上の高温の地熱貯留層を探す必要があり、噴出する流体が蒸気であるか、熱水を随伴するものであるかにより発電の基本構成は異なる。
また、効率を重視して大容量の設備に仕立てる必要があるか否かにより、復水式か背圧式かが選択される。あるいは、通常では発電に利用しない熱水をさらに減圧して低圧蒸気を発生させ発電に供するダブルフラッシュ方式の採用が検討される場合がある。
なお、全世界の2005年時点での地熱発電設備容量は8,879MW。わが国では、2015年時点で約520MWとなっている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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