英語名multi-conductor transmission lines

コロナ損失の軽減、電波障害の防止のために、同一のがいし連に、一相分の導体として、2本または数本を、25~50cm程度の間隔で並列に架線した電線であり、等価断面積の単線に比し、コロナ臨界電圧は15~20%程度上昇する。また線路リアクタンスは20~30%程度減少し、静電容量は20~30%程度増加する。このため、送電容量は2割程度増加し、重負荷送電線路では調相設備が節約できる。また、直径の大きな単一導体を使用する場合に比べて工事中の電線の扱いも容易で、表皮効果による抵抗も小さい。多導体(複導体)は、電気的にもすぐれており、超高圧送電線路にはほとんど使用されている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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