オープンキャンパス2012 理系女子のススメ~工学部ガールって??東京大学編

現在、各大学で工学系への女性の進学を高めようと、オープンキャンパスで様々な応援イベントが催されています。パワーアカデミーは、2012年8月に開催された東京大学、東京理科大学、2つの工学系の女子を応援するイベントを取材しました。参加された電気工学科の女子学生や博士課程の、通称“社会人ドクター”の女性などを中心に紹介いたします。

この『オープンキャンパス2012 理系女子のススメ~工学部ガールって??』のイベントは、工学部に興味のある女子高生と父母を対象としたものです。工学部を卒業した女性がどのような分野で活躍できるのか、東大の女子大生はどのような日常生活をおくっているのかなど、講演やパネルディスカッションが行なわれました。当日は多くの女子高生や父母がご熱心に聴講されていました。総合司会は、精密機械工学専攻の小林英津子准教授、パネルディスカッションの司会進行は電気系工学専攻の熊田亜紀子准教授が行いました。熊田准教授からは工学系女性の先輩として、ご自身の工学部進学体験も時折交えながら進行されました。

挨拶:「世界を見渡せば、工学分野に女性が少ないのは日本だけです」

開会のご挨拶で、原田昇工学系研究科長から、「東大の工学部は世界的に見ても優秀だと自負しています。だたし欠点は、女性が少ないこと。ぜひ女性の皆さんに来ていただきたいと思います」と強くアピールされました。そして近藤高志工学系男女共同参画委員からは、「工学系は女性が向かないという話をよく聞かれると思います。しかしそれは嘘です。世界で工学分野に女性がいないのは、日本だけの現象です」と、世界を見渡せば工学部における男女の垣根は全くないことを強調されました。

講演:「ものづくりに興味があれば工学部へ。なくても世の中に興味があれば工学部へ」

最初の講演は、東京大学 環境安全研究センターの辻佳子准教授より行われました。辻准教授は、『社会生活の変革を目指した物づくり』と題して、工学部へ進学したきっかけ、東京大学における学生生活、民間企業での勤務体験、外国での生活、育児と仕事の両立などを丁寧にお話されていました。続いて、『まちをデザインする』と題した都市工学専攻の博士課程2年の高取 千佳さんが講演され、次に社会人でもある電気系工学専攻の博士課程2年の渡邊 裕美子さんの講演となりました。

渡邊さんは『ものづくりの先に』と題して、“なぜ工学部へ進学したか”“工学部での生活・研究”“工学部へ進む皆様へ”といった内容を話され、最後に、工学部へ進む女性の方々へ「工学部は“工学部”というイメージだけの世界ではありません。金融や保険もあります。工学という実社会に役立ちたいという姿勢と、理数という知識を使っていくことによって面白い分野になると思います」とご自身の電気工学およびエネルギー研究を踏まえて、メッセージを送られました。また、「ものづくりに興味があればぜひ工学部へ」「ものづくりに興味がなくても、世の中の仕組みに興味があればぜひ工学部へ。工学は皆さんが思っている以上に幅広い分野ですよ」とも付け加えていただきました。
渡邊 裕美子さんのインタビューはこちらです。

パネルディスカッション:「工学女子のホンネ、話します」

最後はパネルディスカッションです。電気工学系専攻の渡邉さん、都市工学専攻の博士課程2年の高取さんの他、新たに、化学システム工学専攻、物理工学専攻、マテリアル工学専攻、精密工学専攻の皆さんがパネリストとして参加。熊田准教授の軽妙な司会のもと、工学女子の生活や研究、思い、進路などを赤裸々に語っていただきました。
話された内容は
「一人暮らしの方の仕送り、バイト、奨学金の割合は?」
「工学系の人のバイトってどういうもの?」
「工学系に決めたきっかけと決め手」
「今後の進路について」
など、ここでしか聞けないもので女子高生の皆さんは、興味津々の様子でした。また、参加した学生からの質問コーナーもあり、大いに盛り上がりました。
最後に、サプライズなプレゼントが工学部を目指す女性の皆さんへ贈られました。東京大学工学部航空学科出身の女性宇宙飛行士・山崎直子さんより激励のメッセージが届いたのです。こうして盛況の中、東京大学『オープンキャンパス2012 理系女子のススメ~工学部ガールって??』は終了しました。

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