大曲 祐子さん

わたしの研究

博士課程
電力供給を安定的に行うには、系統の安定性を考えなければいけません。電力系統には火力発電機、水力発電機といった同期発電機がたくさんつながっています。しかし、擾乱(じょうらん)に対してすべての同期発電機が同期を保たないと、最終的には停電してしまいます。
博士課程では、まず基本に立ち返って、簡単な力学モデルを用いた系統安定性の解釈と説明に関する研究を行いました。簡単に言えば、系統の安定性を分かりやすく目に見える形で表現する研究です。一方、近年では、分散型電源の導入も進んでいます。太陽光発電をはじめとする分散型電源の多くは、電力系統につなぐために電力変換器を使っています。従来の同期発電機と電力変換器とでは、電力系統との同期の保ち方が違います。そこで次に、まだ十分に検討されていない電力変換器の安定性に関する研究を行いました。この研究は、パワーアカデミー研究助成に「位相同期回路を適用した系統連系用電力変換器の安定性に関する研究」で応募して、採択いただきました。

修士課程
修士時代には「電力市場価格を考慮した蓄熱式空調システムの需要反応効果に関する研究」を行っていました。電力市場では、需給が逼迫するときに価格が高騰することがあります。そういった場合に、需要家が電力負荷を調整できる機器(蓄熱式空調システムやヒートポンプ給湯器など)を用いて負荷削減を行うことで、市場価格の高騰を抑えられるかを評価する研究です。

パワーアカデミー研究助成に採択されて
舟木先生に勧められたのが、応募のきっかけです。こうした研究助成は博士課程の学生が応募できるものは少なく、非常にありがたかったです。採択されて、まず単純に研究費を自分の力で得ることができてうれしかったです。もちろん、うれしいと同時に重い責任も感じましたが。いただいた助成費用は、国際学会への旅費や参加費。また、資料やソフトウェア購入などに使わせていただきました。

  • 「工学研究科の昔の古い建物は、殺風景ですごく冷たい印象がありました。でも最近、新しい建物が建ってきて、昔よりオシャレになっていますよ♪」
  • 「工学部系は他の大学でも同じで、女性用トイレの数が少ないのです。今、大阪大学は改善されつつありますが、私が入学した当時は本当に少なかったです。仕方がないことですが。。。
  • 「同期とはすごく仲よくて屋久島に卒業旅行へ行きました。研究室旅行では、鳥取砂丘などへも行きました。女性はわたし一人でしたが、性別関係なく仲間になりましたね。」
  • 「理工系大学院生のための海外研究発表研修コースという留学制度が大阪大学にあります。夏休みに1カ月間、ホームステイしながらアメリカのカリフォルニア大学サンタバーバラ校へ留学できる制度です。私は、別の学科の子たちと20人位(うち5人は女性)で行きました。一ヶ月間、一緒に過ごしたこともあってすごく仲よくなれましたよ。」

大曲さんのある一日(学生時代)

8:30 研究室到着。まずはメールチェックから。そして、今日「1日やることリスト」をつくって、研究を始めます。研究はパソコンでシミュレーションです。
12:00 売店のお弁当でランチ。ときどき、学食にも行きますよ。すべて大阪大学の味です(笑)
13:00 1日中研究という日も多いのですが、今日は15:00から打合せがあるので、資料の作成です。
15:00 舟木先生と研究の打ち合わせ。今日は1時間ぐらい。短く終わる日も、長くなる日もありますね(苦笑)。
16:00 舟木先生のアドバイスを反映させて、再度、研究に没頭。
17:30 家に帰る前には必ず最後のメールチェックです。
18:00 帰宅。今日は友達とごはんを食べに行く日。週末は、ヨガへ行く予定です♪
大曲 祐子さん

大曲 祐子さんのこれまでの歩み

2003年4月 大阪大学 工学部 電気電子情報工学科 入学
2007年3月 同卒業
2007年4月 大阪大学大学院 工学研究科 電気電子情報工学専攻修士課程 入学
2009年3月 同修了
2009年4月 大阪大学大学院 工学研究科 電気電子情報工学専攻博士後期課程 進学
2012年3月 同修了

※ちなみに大坂大学工学部では「女子高生のためのオープンキャンパス」を毎年やっています。私も2回ぐらい参加いたしました。
女性の皆様の参加をお待ちしています。詳しくは以下をご覧ください。
・大阪大学イベントHP

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