電気工学のキーワード
超電導
超電導の“電導”とは文字通り電気の流れを指しますが、金属に電気を流すと必ず抵抗が発生します。超電導とは、ある特定の物質を超低温にすることで電気抵抗がゼロになる現象のことを指します。この超電導現象を応用することにより、さまざまな未来技術が開けるのです。たとえば超電導状態になったコイルに大電流を流せば、非常に強力な電磁石ができます。この超電導磁石を応用した超電導リニアモーターカーは、2003年の山梨実験線での試験走行で、鉄道の世界最高速度である時速581km走行を実現しました。超電導の研究はまさに次世代テクノロジーを実現するものです。
利用分野
超電導はリニアモーターカー以外にも、超高感度の磁気測定装置(SQUID)や医療用のMRI装置、コンパクトで大容量送電が可能な電力ケーブルなど、たくさんの応用が考えられています。「バイオテクノロジー」などと並び、21世紀の産業革命のキーテクノロジーとも言われています。
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- 国公立/愛知県
- 名古屋大学大学院 工学研究科 電気工学専攻
早川 直樹 教授(はやかわ なおき)
当研究室では,環境調和型電気エネルギーシステムの構築に向けて,電気エネルギー材料・機器・システムの高性能化・環境負荷低減に関する研究と教育に携わっています。
- 国公立/岡山県
- 岡山大学 工学部 電気通信系学科
塚田 啓二 教授(つかだ けいじ)
当研究室は2003年に発足した研究室で、計測システムに関する研究を行っています。具体的には、超電導を用いた先端計測や磁気計測による非破壊検査、テラヘルツ波を用いたバイオセンシングや新規テラヘルツ波応用デバイスの開発、新型ガスセンサ・イオンセ...
金 錫範 准教授(きむ そくぼむ)
当研究室は、2001年開設。岡山大学の中で初めての応用超電導の研究室です。2012年度は、スタッフ2名、大学院生12名、学部生11名の、総勢25名が活動しています。
木須 隆暢 教授(きす たかのぶ)
当研究室では、超電導技術の研究開発を推進すると共に、電気電子工学分野の若手研究者、技術者の教育に全力で取り組んでいます。本研究室の前身は、九州大学工学部電子工学科入江・山藤研究室に遡り、1963年に超電導の研究を開始した、我が国で最も歴史の...