
■歴史上解明されていない、核融合の謎を解く

京さんは今、どんな研究をされていますか。
京:私は核融合プラズマ関連の研究です。核融合は、太陽や星のエネルギー源となっており、ほぼ無尽蔵のエネルギー源として、実用化が期待される新エネルギーです。具体的には、「高熱流プラズマ照射によるカーボンダスト生成に関する研究」を行っています。
どのような研究ですか。
京:核融合装置の内側(もっとも熱負荷が大きいところ)には、炭素材が使用されて壁をつくっています。ところがそこに、プラズマの燃料である重水素とトリチウム(三重水素)という物質が当たると化学反応し、炭化水素のガスになって壁が損耗していくという現象が起きるのです。また、壁が消耗するだけではなく、炭素の微粒子(カーボンダスト)を生成します。このカーボンダストも核融合装置にとって良くないのです。
その微粒子はどうしてできるのですか。
京:実は、まだまだ分かっていない部分が多いのです(笑)。私の研究は、ダスト粒子形成のメカニズムを解明して、最終的にこの微粒子を生み出さないようにすることです。

歴史上、解明されていない謎に挑んでいるわけですね。
京:かっこよく言えばそうですね(笑)。簡単に言えば、現在の核融合が持つ課題を解決しようとしている研究です。



