
■産学合同研究の面白さ

馬場研究室では、日々どのような研究をされていますか。
マーク:私は、主に「超電導限流器」を扱っています。限流器とは、簡単に言えば電流を抑制する電力機器のことです。電力系統において、落雷等で故障が発生した場合に、送電線には通常よりも大きな電流が流れてしまい、大事故につながる恐れがあります。電流を抑制する限流器があるおかげで、電力系統における事故の拡大を防ぐことができます。
西岡:超電導体を応用することで、より有利な限流器を制作可能です。研究が成功し実用化され人々の暮らしを支えることを想像すると非常にやりがいがありますね。

これまでの研究で印象深かったことを教えて下さい。
マーク:やはり企業との共同研究ですね。特に、光ファイバーや電線を扱う、日本の大手メーカーの研究所へ行ったときはうれしかったです。他大学の学生とも交流があります。
西岡:私は研究の過程で電力系統の研究背景がどんどん分かってくることが大変面白いです。「電気ってこんなふうに供給されているのか」「こんな工夫が成されていたのか」とか、そんな知識が日々増えていくのが楽しいです。
菊池:私は、ある大手建設会社で、マイクログリッドの研究を共同で行っていた時ですね。

マイクログリットとは何ですか?
西岡:マイクログリッドとは、太陽光発電や風力発電など、複数の発電・蓄電設備をネットワーク化して、安定的に電力を供給するシステムのことです。太陽光や風力などCO2排出量の少ない新エネルギー の活用や、様々な発電・蓄電設備を組み合わせるので環境負荷を小さくでき、次世代の電力系統として期待されています。2005年の愛知万博でもマイクログリッドの実証試験が行われています。
菊池:ある大手建設会社の研究所で、マイクログリッドに関する大規模な実験をしていた時です。確か5階ぐらいのビルだったと思います。実験途中に失敗して、ビルを丸ごと停電させてしまいました。一生忘れられない経験ですね(苦笑)。



