2009年08月31日掲載

パナソニック株式会社 ホームアプライアンス社は、パナソニックにおける家庭電化・冷熱空調の事業領域を担当し、私たちの身近な生活環境に役立つ商品を提供しています。今回の社会人インタビューに登場頂いた山口繁さんは、エコキュートを開発する初期の段階から設計・開発に携わっている、第一人者とも言うべきエンジニアです。
プロフィール:
2000年 岐阜工業高等専門学校 専攻科 電子システム工学専攻修了
2002年 豊橋技術科学大学 大学院 電気・電子工学専攻修了
電気システム大講座 クリーンエネルギー変換工学 恩田研究室
2002年 パナソニック株式会社入社
※2009年7月現在。インタビュー中の敬称は略させて頂きました
■モノづくりが好きで、電気系の高専へ

山口さんは高専出身者と伺いましたが。
山口繁(以下、山口):はい。高専に5年。その後、高専の専攻課程に2年在籍していました。高専の専攻課程は、修了すると学士の単位を取得でき、大学院へ進学できます。私は、高専で電子制御工学を専攻していました。これは、簡単に言えば「どうやって電気をコントロールするか」という研究です。
ということは、中学生の頃から電気に関わる仕事をしたいという希望があったわけですね
山口:そうですね。元々、親が建築業を営んでいて、その影響でモノづくりが好きだったことと、親戚の人が家電の販売員で、幼い頃から電気製品に接する機会が多かったので、小さいころから電気製品を作りたいという希望がありました。電気製品はよく分解して遊んでいました。元に戻らないこともありましたが(笑)。
高専に進んだということは、技術者志向もその頃からありましたか。
山口:職人である父親のように、専門技術を活かした仕事をしたいという希望がありました。建築も良かったのですが、電気はいろいろな分野に応用されており、活躍の場が非常に多いと考えて電気系の高専へ進みました。
高専時代の思い出を教えて下さい。
山口:授業で、ロボットをつくったことですね。テレビでやっているロボコン大会と同じ感じで、学生がチームに分かれてロボット競技を行いました。
山口さんのチームはいかがでしたか。
山口:残念ながら完走はできませんでした(苦笑)。ロボットが球をゴールまで運ぶという競技内容で、相手を妨害出来るというルールでしたが、私たちのチームは見事に妨害されました(笑)。でも、半年間かけてロボットをつくったので達成感はありました。やはりカタチになるということが、エンジニアの醍醐味ですから。
■クリーンエネルギーに関わる研究

それから豊橋技術科学大学の研究室へ進まれたわけですが、どのようなことを研究していたのですか。
山口:私は「クリーンエネルギー変換工学」を研究していました。具体的に言うと、燃料電池の応用研究です。燃料電池とは、水素と酸素を利用した次世代の発電システムのことです。燃料電池は、水(H2O)の電気分解と逆反応で電気をつくります。私たちはその仕組みを利用して冷却装置をつくる研究をしていました。
エコに関わる研究ですね。
山口:はい。当時(1999年前後)は、ハイブリッド車が誕生するなど環境が話題になった頃です。電気を使って環境を良くする研究をしたいという希望で、研究室へ進みました。
では、研究室で思い出に残っているエピソードを教えて下さい。
山口:研究室に、自動計測システムを導入したことです。予算組みから始めて、メーカーの選定、システムの選択など、最初から最後まで全て私が中心となって、導入したことは思い出に残っています。予算規模も大きかったので、学生だった自分にとって驚きの連続でした。
なるほど。他に何かありますか。
山口:研究以外の話ですが、鍋パーティーを頻繁にやっていたことも思い出に残っています(笑)。夜遅くまで研究をやって、最後は鍋を囲んでお互いを慰労するという感じで楽しかったです(笑)。
学生時代らしいエピソードですね(笑)。



